「逃げる」の「run away」と「get away」の違いは?「run」だけで逃げるという意味はある?

映画や日常の英会話で、危険や嫌なことから「逃げる」という状況を表現したい時、真っ先にrun awayというフレーズが思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか。しかし、英語には似たような意味を持つ表現が複数あり、ネイティブスピーカーは状況によってそれらを明確に使い分けています。

今回は、スピーキング力向上に特化したオンライン英会話を提供するスピーキングサクセスシステム(SSS)が、日本の英語学習者がどうしても混同しやすいrun awayの正確なニュアンスや、非常によく似た表現であるget awayとの決定的な違い、さらには「run」という単語単体での使い方まで、たっぷりと解説します。

run awayの根本的な意味とニュアンス

run awayは、「走る(run)」と「離れて(away)」という2つの単語の組み合わせから成り立っています。言葉の通り、「走ってその場から逃げ出す」「危険や嫌な状況から急いで立ち去る」という動作そのものに焦点が当たった表現です。

物理的に走って逃げる場面で使われるのはもちろんですが、日常会話では「責任や困難な状況から逃避する」という心理的な意味合いでも非常に頻繁に使われます。

The thief tried to run away from the police.
(その泥棒は警察から走って逃げようとした。)
解説:警察という追跡者から、文字通り自分の足を使って物理的に逃げ出そうとしている状況を表します

You cannot run away from your responsibilities.
(自分の責任から逃げることはできない。)
解説:目の前にあるプレッシャーや直面すべき問題から、目を背けて逃避しようとする心理的な逃げを表しています。

get awayの根本的な意味とニュアンス

一方でget awayは、「逃げ切る」「その場所から離れることに成功する」という結果や状態に焦点が当たっている表現です。

run awayが走るという動作を強調するのに対し、get awayは車や電車、飛行機など逃げる手段は一切問いません。とにかく「今の場所から距離を置くこと」がコアイメージになります。

日常会話でよく使われるもう一つの意味

この「今の場所から距離を置く」というニュアンスから派生して、ネイティブの日常会話では「日常のストレスや仕事から逃れられる場所へ行く」つまり、休暇や小旅行に出かけるという意味でも頻繁に使われます。

The criminal managed to get away in a stolen car.
(犯人は盗難車で逃げ切ることに成功した。)
解説:走ったかどうかは関係なく、結果的に警察の手を逃れて別の場所へ離れることができたという事実に焦点が当たっています。

I want to get away from the city this weekend.
(今週末は都会の喧騒から離れてゆっくりしたい。=小旅行に行きたい)
解説:犯罪から逃げるわけではなく、忙しい日常から脱出してリフレッシュしたいという、非常にポジティブな意味での「逃避」を表しています。

ちなみに、小旅行という名詞として使う場合はスペースを開けず一語でgetawayとなります。

状況別で見る使い分けのポイント

ここまでの内容を踏まえて、2つの表現の違いをスッキリと整理してみましょう。迷った時は、自分が「動作」と「結果」のどちらを強調したいのかを考えてみてください。

逃げるというアクション(動作)を強調したい時:run awayを使用する

逃げ切ったという結果や、距離を置くことを強調したい時:get awayを使用する

「run」単体だけで逃げるという意味はある?

結論から言うと、runという単語単体でも「逃げる」という意味で使われます。

海外のアクション映画やパニック映画の緊迫したシーンで、登場人物が「Run!」と叫ぶ場面を見たことはありませんか?これは「走れ!」という意味であると同時に、「ここから逃げろ!」という緊急の警告を表しています。

awayをつけずにrunだけで使う場合、命の危険が迫っていたり、一刻も早くその場を離れなければならなかったりする「緊急事態の逃走」のニュアンスが非常に強くなります。

例文:Run! The building is going to collapse!
(逃げろ!建物が崩れるぞ!)
解説:awayをつける余裕すらないほどの差し迫った危機的状況で、生存本能としての逃げを促しています。

まとめ:「逃げる」の「run away」と「get away」の違いは?「run」だけで逃げるという意味はある?

今回は「逃げる」を意味する英語表現の違いについて、たっぷりと解説しました。ポイントをおさらいしましょう。

  • run awayは走って逃げるアクションや、困難からの心理的な逃避を表す
  • get awayは逃げ切ったという結果や、日常から離れるリフレッシュの小旅行を表す
  • 緊急時にrun単体で使うと、命の危険が迫る「逃げろ!」という強い警告になる

それぞれの言葉が持つ根本的なイメージを掴むことで、状況に合った適切な表現が自然と選べるようになります。

私自身、ネイティブの友人と会話をしている中で、この「逃げる」表現の面白い使い方にハッとさせられた出来事がありました。

友人が大きなため息をつきながら「I really need a weekend getaway.(週末は本当にgetawayが必要だわ)」と言ったんです。当時の私は、getawayを「逃亡」という意味でしか捉えていなかったため、ん?どういうこと?と思っていたら、彼女は笑いながら、「どこかへ小旅行に行ってリフレッシュしたいのよ」と言ったのです。日本語の「逃げる」という言葉にはネガティブな響きが強いですが、英語のget awayには「忙しい日常から脱出して自分を癒す」という、とてもポジティブで身近なニュアンスが含まれているのだと肌で学んだ瞬間でした。

こうした生きたニュアンスの違いは、机の上の勉強で頭で覚えるだけでなく、実際に会話の中で使っていくことで、少しずつ自分の中に落とし込んでいけるものだと実感しています。
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Q&A

escapeとrun awayの違いは何ですか?

escapeは、刑務所や燃えている建物など「物理的に閉じ込められた空間や危険な状態から抜け出す(脱出する)」というニュアンスが強い、ややフォーマルな表現です。一方、run awayはよりカジュアルで、単純にその場から走って離れる動作を指します。

「家出する」は英語でどう言いますか?

まさにrun awayを使って表現します。run away from homeで「家出する」という意味になり、名詞形のrunaway単体で「家出人」や「逃亡者」を表すこともできます。

get away withというフレーズを聞いたことがありますが、どういう意味ですか?

get away with 〜で「(悪いことをしたのに)罰を逃れる、うまくやり過ごす」という意味になります。例えば get away with murder(直訳:殺人を犯して逃げ切る)は、「どんな悪いことをしても許される・お咎めなしになる」という比喩表現として非常によく使われるイディオムです。会話の中で誰かがずるいことをして見逃された時に使ってみてください。 

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