
英語の会話で「同意」を表す表現はとても頻繁に使われます。特に否定文に合わせて「自分も〜ない」という意味を伝えたいときに使うのが 「Neither do I」 やカジュアルな 「Me neither」、肯定文に対する同意では 「So do I」 や 「Me too」 などです。
今回はスピーキング特化型のオンライン留学サービスを提供する「Speaking Success System(SSS)」より、「Neither do I」の意味と使い方を中心に、以下を例文とともに丁寧に解説します。
「Neither do I」の意味と使い方
「Neither do I」は直訳すると「私もそうではない」を意味し、誰かが否定文を述べたあとに“自分も同じ否定”で同意するときに使います。重要なのは動詞の形に注意する点で、元の文に使われている助動詞(do/does/did/have/can など)や be 動詞に合わせて形を変える必要があります。語順は主語(I)と助動詞(do)の倒置が起きる点も特徴です。
「I don't like spicy food.」→ 「Neither do I.」(私も辛い食べ物は好きじゃない。)
この例では元文が現在形の否定(do not)なので、「Neither do I」となります。
語順(倒置)のルール
「Neither + 助動詞 + 主語」は定型の形です。これは否定文への同意を示すために助動詞を先に出す倒置が起きています。会話では短く「Me neither」と言うことも多く、こちらは語順の倒置を伴わないカジュアル表現です。
「Neither」の助動詞や時制ごとの使い分け
否定文がどの助動詞や時制を使っているかに応じて、「neither」構文の助動詞も変わります。以下に代表的なパターンと例文を示します。
現在形(do / does の否定)
「I don't watch TV much.」→ 「Neither do I.」(私もあまりテレビを見ません。)
過去形(did の否定)
「She didn't come to the party.」→ 「Neither did I.」(私もそのパーティーに行かなかった。)
be 動詞の否定
「He isn't interested.」→ 「Neither am I.」(私も興味がありません。)
完了形の否定
「I have never been to Kyoto.」→ 「Neither have I.」(私も京都に行ったことがありません。)
助動詞の否定(can / will / must など)
「I can't swim.」→ 「Neither can I.」
「I won't join the meeting.」→ 「Neither will I.」
(どちらも私もできない/行かない、の同意)
このように、元の文の助動詞や時制に合わせて「neither + 助動詞 + 主語」の助動詞を選ぶのがポイントです。Me neitherは助動詞に合わせて形を変える必要がないため簡単ですが、カジュアルな点に注意しましょう。
「Nor do I」の意味と使い方
「Nor do I」も「Neither do I」と同様に、「私もまた〜ではない」という意味を表し、先行する否定文に対して同意を示すときに使われます。
文法的なルールは「Neither do I」と全く同じです。
語順と構造としては、Nor + 助動詞 + 主語
倒置: 助動詞(do/did/have/canなど)と主語(I/he/sheなど)の倒置が発生します。
使い分けとして、「Nor do I」と「Neither do I」はどちらを使っても意味は変わりませんが、「Neither」の方がやや一般的とされる傾向があります。
「So do I」と「Me too」の意味と使い方
肯定文に同意する場合は「So do I」や「Me too」などを使います。こちらも否定側と同じく、元の文の助動詞や時制に合わせて so + 助動詞 + 主語 の形になります。
「So do I」と「Me too」の例
「I like sushi.」→ 「So do I.」 または 「Me too.」
(私も寿司が好きです。)
時制や助動詞に合わせた例
「I can speak Spanish.」→ 「So can I.」
「I've been to Tokyo.」→ 「So have I.」
「I am tired.」→「So am I.」
「I have finished.」→「So have I.」
口語では「Me too」が非常に頻繁に使われ、短くカジュアルに同意できます。一方で「So do I」はややフォーマルで、文法的に助動詞対応が明確な形です。
カジュアル表現とフォーマル表現の違い
会話では次のような使い分けが典型的です。どちらが正しいというよりは場面やトーンの違いです。
- フォーマル/文章的:Neither do I. / So do I.
- カジュアル:Me neither. / Me too. / I don't either. / I do too.
「I don't either」は特にアメリカ英語でよく使われますが、「neither」と同義で使えるカジュアルな表現です。注意点としては、書き言葉や改まった場では「Neither do I / So do I」を使うとより適切に聞こえます。
よくある誤りと注意点
まず、否定に同意する際に元文が否定かどうかを必ず確認してください。
例えば相手が「I like coffee.(私はコーヒーが好き)」と言ったのに「Neither do I」と返すと意味が逆になってしまいます。肯定に同意するなら「So do I / Me too」を使います。
また助動詞の選び間違いにも注意が必要です。たとえば相手が過去の否定「I didn't see him.」と言ったときに「Neither do I」と現在形で返すのは誤りです。正しくは「Neither did I」です。時制や助動詞を合わせる習慣をつけましょう。
Neitherの発音について
否定に同意するとき「Neither」の発音が英米で差があり、イギリス英語ではナイザー/ˈnaɪðər/と発音され、アメリカ英語ではニーザー /ˈniːðər/)と発音されることが多くあります。
ここで複数の会話例を示します。元文と応答を見比べて、どの助動詞が必要か確認してください。
A: I don't eat meat.
B: Neither do I.
(A:私は肉を食べません。 B:私もです。)
A: She hasn't finished the report.
B: Neither has he.
(A:彼女は報告書を終えていません。 B:彼もそうです。)
※注意:主語が he の場合は主語を合わせる。
A: I will not attend the conference.
B: Neither will I.
(私はその会議に出席しません。私も出ません。)
A: I love hiking.
B: So do I.
(A:ハイキングが大好きです。B:私もです。)
A: I've always wanted to visit Ireland.
B: So have I.
(A:ずっとアイルランドに行きたいと思っていました。B:私も同じです。)
これらを声に出して何度か練習すると、自然に助動詞を合わせられるようになります。
すぐに会話で使える簡単なコツ
最後に、すぐに会話で使える簡単なコツをお伝えします。
否定文なら「Neither +(元の助動詞) + I」、肯定文なら「So +(元の助動詞) + I」を基本形として覚え、カジュアル場面では「Me neither」「Me too」「I don't either」「I do too」など短縮形を使ってみてください。
時制と助動詞を揃えること、そして元の文が肯定か否定かをしっかり聞き取ることが最も重要です。
「Neither do I」 の意味とは?「So do I」の同意表現も例文で覚えよう!
いかがでしたか?
今回は、英語の「同意表現」について解説しました。
「Neither do I」は、相手の否定文に同意するときに使う表現で、元の文で使われている助動詞や時制に合わせる必要がある点が重要です。一方、肯定文に同意する場合は、「So do I」「So am I」「So have I」など、こちらも同様に助動詞をそろえた形を使います。
日常会話では、よりカジュアルに「Me neither」「Me too」「I don’t either」といった表現がよく使われますが、フォーマルさや場面に応じた使い分けが大切です。よくあるミスとしては、時制や助動詞を意識せずに使ってしまうことが挙げられます。そのため、元の文が肯定か否定かを必ず確認する習慣をつけましょう。
これらのポイントを意識して練習を重ねれば、会話の中で同意表現を自然に使いこなせるようになります。助動詞や時制に常に意識を向けながら、何度も声に出して繰り返し練習することが、確実な上達への近道です。
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