「Labor Day」って何?夏の終わりと労働を祝う英語表現6選!

アメリカでは毎年9月の第1月曜日、「レイバーデー(Labor Day)」が祝日として制定されています。この日は、国の発展に貢献してきた労働者に敬意を表す日であると同時に、多くの人々にとっては「the unofficial end of summer(夏の非公式な終わり)」とも呼ばれる、季節の節目を感じる特別な1日です。

この記事では、レイバーデーの歴史的背景や本来の意味、そしてこの時期によく使われる英語表現について紹介します。

レイバーデーの起源

レイバーデーの歴史は19世紀にまでさかのぼります。当時のアメリカでは、産業の急速な発展と引き換えに、労働者は長時間労働や劣悪な労働環境に苦しんでいました。1日12時間以上、週6日働くことが当たり前で、休暇や労働者の権利という概念はほとんど存在していませんでした。

そんな中、労働者たちの間で労働条件の改善を求める声が高まり、1882年9月5日、ニューヨーク市で初めての「レイバーデーパレード」が開催されました。約1万人の労働者が集まり、仕事を休んで街を行進し、団結と誇りを表明しました。この動きは全国に広がり、1894年には当時の大統領グロバー・クリーブランドによって、レイバーデーは正式にa national holiday(国の祝日)として制定されました。

夏の終わりを告げる日

アメリカでは、レイバーデーは"the unofficial end of summer"として広く知られています。この日を境に学校が始まり、夏のイベントやバカンスシーズンが終了する地域も多く、気候的にも秋の気配が感じられる時期です。

また、ファッション業界では「レイバーデーを過ぎたら白い服は着ない」というルールが存在していることでも知られています。これは19世紀の上流階級の慣習に由来する文化的なマナーですが、現代ではそれほど厳格ではないものの、ファッションの節目として今でも語られる話題です。

このように、レイバーデーは単なる祝日にとどまらず、生活のリズムや季節の移り変わりを感じさせる日として、多くのアメリカ人の心に深く根付いています。

労働への敬意と社会の感謝

レイバーデーの本来の目的は、あらゆる労働者の努力と貢献に感謝を示すことです。現代社会を支えている人々、たとえば医療従事者、運送業、食品業界、教師、清掃スタッフ、製造業の従業員など、すべての働く人々への敬意を表す機会でもあります。

特に近年では、パンデミックを通して「essential workers(不可欠な労働者)」という言葉が広まり、普段は注目されにくい仕事の大切さが再認識されました。レイバーデーは、こうした人々の存在を改めて意識し、彼らの貢献をたたえる日でもあります。

また、労働運動の成果として、現在の労働制度や法律の中にあるさまざまな権利が確立されてきました。たとえば:Minimum wage(最低賃金)、Overtime pay(残業手当)、Paid time off(有給休暇)、Union(労働組合)、Workplace safety(職場の安全)

これらはすべて、過去の労働者たちの声と行動があったからこそ今に受け継がれている制度です。

レイバーデーに関連する英語表現

レイバーデーの時期になると、ニュースや広告、日常会話で特によく登場する英語のフレーズや単語があります。以下は代表的な表現です:

1. Labor Day weekend(レイバーデーを含む3連休)

例:We're planning a short trip for Labor Day weekend since we have Monday off.(月曜日が休みなので、レイバーデーの週末に小旅行を計画しています。)

2. The unofficial end of summer(夏の終わりの象徴)

例:Labor Day is often called the unofficial end of summer, as schools reopen and the weather begins to change.(学校が再開し、天気も変わり始めることから、レイバーデーは「夏の終わりの象徴」と呼ばれることが多いです。)

3. Back to school(夏休みが終わり、新学期が始まること)

例:Stores are full of back-to-school sales during the Labor Day season.(レイバーデーの時期になると、店は新学期向けのセールでいっぱいになります。)

4. Holiday pay(祝日に支払われる割増給料)

例:If you work on Labor Day, you're entitled to holiday pay at time-and-a-half.(レイバーデーに働く場合は、1.5倍の祝日手当を受け取る権利があります。)

5. Essential workers(社会を支える不可欠な労働者)

例:During the pandemic, essential workers like nurses and delivery drivers kept society running.(パンデミック中、看護師や配達員のような不可欠な労働者たちが社会を支え続けました。)

6. Blue-collar workers(肉体労働を主とする労働者層)

例:Labor Day honors the contributions of blue-collar workers who built the backbone of America.(レイバーデーは、アメリカの基盤を築いたブルーカラー労働者たちの貢献をたたえる日です。)

レイバーデーは、アメリカの歴史と社会において大きな意味を持つ祝日です。もともとは労働者の権利と誇りを祝う日として始まりましたが、現代ではthe unofficial end of summerとしての役割も担いながら、社会への感謝と節目を感じさせる日として広く受け入れられています。この日を通じて、働くことの尊さや、すべての労働者へのリスペクトを再確認できれば、レイバーデーはただの休日ではなく、私たちにとって意味のある1日となるでしょう。SSSではこのようなアメリカの文化なども、ネイティブ講師から教えてもらうことができます。今まで知らなかったアメリカの文化に英語で触れてみませんか?500円で体験レッスンも行なっておりますのでまずは気軽にお問い合わせください。

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