
英語学習の中でも、多くの人がつまずきやすい動詞のひとつが「lay(レイ)」と「lie(ライ)」です。特に、「横になる」「横たえる」という意味で使う “lay down” と “lie down” の違いは、形が似ているうえに、時制による変化もややこしく、混乱を招きがちです。
この記事では、これら2つの動詞の違いと使い方をわかりやすく解説しながら、自然な例文や覚え方のコツも紹介していきます。
「lay down」とは?
“lay down” は「〜を横たえる」「〜を置く」という意味を持つ動詞表現です。この動詞は 他動詞 です。つまり、必ず「何を横たえるのか」という目的語が必要になります。
たとえば、「赤ちゃんをベッドに寝かせる」という場合には、“She laid the baby down on the bed.”(彼女は赤ちゃんをベッドに寝かせた) というように、赤ちゃん(the baby)という目的語が必要になります。
また、「武器を置く」と言いたいときには、 “Please lay down your weapons.”(武器を置きなさい) のように使われます。
このように、“lay down” は「何かをどこかに置く」「横たえる」という動作を相手や物に対して行う表現です。
「lie down」とは?
一方、“lie down” は「自分自身が横になる」という意味の動詞です。これは自動詞 で、目的語を必要としません。つまり、自分が動く動作に使われるという点がポイントです。
たとえば、「ちょっと横になりたい」という場合には、 “I need to lie down for a while.”(少し横になりたい) と表現します。
また、「彼はソファに横たわって眠った」と言いたい場合には、“He lay down on the couch and fell asleep.” となります。この場合、「lie」の過去形である「lay」が使われています。
混乱の原因は時制の変化!
“lay down” と “lie down” が混乱される最大の原因は、時制による形の変化が非常に似ていることです。
特にややこしいのは、「lie(ライ)」の過去形が「lay(レイ)」になる点です。つまり、「lie(横になる)」の現在形と、「lay(~を横たえる)」の現在形がそっくりなうえに、「lie」の過去形も「lay」になるため、混乱しやすいのです。
たとえば、“Yesterday, I lay down at 10 p.m.”(昨日は夜10時に横になった)この文の「lay」は「lie」の過去形です。
“She laid the book down on the table.”(彼女はその本をテーブルに置いた) こちらは「lay」の過去形「laid(レイド)」が使われています。
このように、動詞の種類(自動詞か他動詞か)と、文中の目的語の有無に注意しながら、時制の変化を正しく把握することが重要です。
覚え方のコツ
混乱しがちなこの2語ですが、いくつかのポイントを意識すればスッキリ覚えられます。
まず、「lay」は「何かを置く・横たえる」という意味で、必ず目的語が必要です。誰かや何かを対象にして使う動作です。一方、「lie」は「自分が横になる」ことを表すため、目的語は不要です。自分自身が主語になって行う動作と覚えておくと良いでしょう。
簡単な覚え方としては、
lay = 他人や物を「横たえる」 lie = 自分が「横になる」
と意識しておくと、判断しやすくなります。
いかがでしたか?
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