
英語には、「~で作られている」という意味を持つ表現がいくつかあります。その中でも特によく使われるのが「made of」と「made from」です。一見似ているように見えますが、実は明確な使い分けがあります。本記事では、この2つの表現の違いをわかりやすく解説し、正しい使い方を身につけるためのポイントをお伝えします。
「made of」の使い方
「made of」は、素材が目に見えてわかる場合に使われる表現です。つまり、何かが何で作られているかを説明するときに、その材料の性質や形がほぼそのまま残っている場合に用いられます。
たとえば、「This table is made of wood.(このテーブルは木でできている)」という文では、テーブルの素材である木がそのままの状態で使われていることがわかります。また、「The ring is made of gold.(その指輪は金でできている)」や「Her dress is made of silk.(彼女のドレスはシルクでできている)」というように、元の素材が目で見て確認できる場合や、明らかに素材の性質が残っているときに「made of」を使います。
このように、「made of」は元の素材の形や性質が変わっていないという点が重要です。つまり、「何でできているか」を視覚的・物理的に説明する表現です。
「made from」の使い方
一方、「made from」は原材料が何か別のものに加工・変化されている場合に使われます。元の素材の形や性質が完成品にはもう見られない場合に使うのが「made from」です。
たとえば、「Wine is made from grapes.(ワインはブドウから作られている)」という文では、ワインにはもうブドウの形は残っていません。同様に、「Paper is made from trees.(紙は木から作られている)」や「Cheese is made from milk.(チーズは牛乳から作られている)」など、原料が加工されて別のものに変化しているケースでは「made from」を使います。
ここでは、素材が加工・変化していて、最終的な製品に元の素材の姿が残っていないという点がポイントになります。
両者の違いを理解する
「made of」と「made from」の違いは、素材の「形」や「状態」が残っているかどうかにあります。「made of」は、元の素材がそのままの形で存在している場合に使い、「made from」は、素材が加工・変化して別の形になっているときに使います。
たとえば、「A chair made of wood(木でできた椅子)」というとき、木の形や性質がそのまま椅子の材料として使われています。しかし、「Paper made from wood(木から作られた紙)」の場合は、木が完全に加工されていて、紙には木の形が残っていません。
このように、どちらを使うかは素材の変化度合いに左右されるのです。
「made out of」や「made with」との違い
似たような表現に「made out of」と「made with」があります。これらも素材や材料を表す表現ですが、使い方には少し違いがあります。
「made out of」は、「made from」に近い意味を持っていますが、特に意外な素材や再利用された材料で作られたものに使われる傾向があります。たとえば、「This chair is made out of old magazines.(この椅子は古い雑誌で作られている)」のように、創造的な使い方をされた素材に対して使います。通常とは違う、面白い材料でできていることを強調する際に使われることが多い表現です。
一方、「made with」は、完成品に含まれる材料の一部を強調したいときに使います。たとえば料理や化粧品の成分を述べるときに使います。「This cake is made with butter and eggs.(このケーキはバターと卵を使って作られている)」のように、材料の一部として含まれていることを示します。
実際の使い分けポイント
「made of」は、家具や衣類、宝石などのように、素材がそのまま使われている場合に多く用いられます。たとえば、「a gold ring(指輪)」や「a wooden table(木のテーブル)」などです。
「made from」は、食品や製品など、原料が変化して別のものになった場合に使われます。たとえば、ワインやチーズ、紙などがこれにあたります。
「made out of」は、再利用や創造的な用途の文脈で使われることが多く、「made with」は複数の材料の中の一部を説明するときに使われます。
いかがでしたか?「made of」と「made from」の違いは、素材の形や状態が最終的にどうなっているかによって使い分けられるということを覚えておけば迷わないはずです。これらの表現を正しく使い分けることで、英語での説明力がぐんと向上します。特に日常会話やビジネス英語、英語試験などでは頻出の表現ですので覚えておきましょう。 SSSではネイティブ講師がマンツーマンで指導するので、このような細かい違いも聞くことができます。今なら500円で体験レッスンが受講できますので、皆様からのお申込み・お問合せをお待ちしております。




.avif)




