アメリカの高校生がよくやるギャップイヤー(Gap Year)とは?

こんにちは。SSSのMegumiです。

みなさんは、ギャップイヤー(Gap Year)という言葉を聞いたことがありますか?私はアメリカに来るまで聞いたことがありませんでしたが、4〜5月ごろになると高校卒業が近づいてきた学生たちやその親御さんたちからよく聞かれる言葉です。"Gap"と"Year"という単語からなんとなく意味が連想できるかも知れませんが、今回はこのGap Yearについて詳しくご紹介したいと思います。

1. Gap Yearとは?

Gap Year は、アメリカでは比較的一般的な文化です。アメリカの高校生のGap Yearとは、高校を卒業してから1年間の休学期間をとり、留学、ボランティア活動、インターンシップ、旅行、語学研修などを経験することが一般的です。その期間に、自分自身を成長させ、社会的、文化的な経験を積むことが重要であると考えられています。そのため、自己実現や社会貢献などを重視する傾向があります。そのため、この期間の色々な経験を通して、自分のやりたいことや学びたいことをしっかりと考え、大学など進学先を決めるというのも一般的です。

日本で高校卒業後に、大学進学や就職をせず、いわゆる「自分磨き」的なことをやっていると、「なんとお気楽な...」とか「○○さんのところのお子さんは、職にもつかずフラフラしている」とか、「フリーターでいつまでも親のスネかじり」みたいな変なレッテルが貼られることがよくありますが、アメリカではそんなこと言う人は少ないですね。

2. アメリカの大学進学システム

アメリカの大学受験には、

  • SATやACTと言った標準化テスト(英語力や数学力、読解力などを判定するもの)
  • GPA(Grade Point Average)
  • エッセイ
  • エクストラカリキュラーアクティビティの記録 などが必要です。

日本のように入学試験と言われるものが行われるのは一部の大学で、多くの大学ではこれら4つの要素を総合的に見て入学合否を判断されます。GPAは高校生活4年間での全ての成績を評価されるので、日本の大学受験と比べると、高校の授業を1年生の時からしっかり真面目にやっておく必要があるかもしれませんね。

エッセイでは自己PRや志望理由などを書く必要があり、自己 PRではエクストラカリキュラーアクティビティ(課外活動)の内容がとても大事になります。学業以外にどんなことに力を入れたのか?部活動、学生団体活動、研究会活動、ボランティア活動などを通じて、自分の興味や関心にあった分野で、さまざまな知識やスキルを身につけているのかをアピールします。そのエッセイを見て大学側は、SATやGPAのスコアだけでなく、志願者がどのような活動に積極的に取り組んできたのかなども総合的に判断して合否を判定します。そのため、大学入学前に色々な経験を積んでおくことも、大学進学には有利になります。

このような大学受験の特徴もあり、高校卒業後1年間のGap Yearをとって色々な経験をすることは素晴らしい人生経験になるだけでなく、大学進学の際のアピール点にもなるのです。

3.Gap Yearの過ごし方

Gap Yearの過ごし方は人それぞれ異なりますが、自分自身で何をやるかを決めて過ごすことが多いので、自己責任で活動することが求められます。親御さんによっては、高校卒業と同時に実家から出ていくことを条件にする家庭や、Gap Yearにかかる費用はアルバイトなどで自分で工面しなさいという家庭もあります。高校を卒業してからは自分の力で生活しなさいということです。そのため、自己管理や計画能力、問題解決能力などのスキルを磨くこともできるのです。今回は、一般的に多いGap Yearの過ごし方を5つご紹介します。

  1. 留学:海外の大学や語学学校に留学し、現地の言葉や文化、社会について学びます。また、留学先で新しい友人を作ったり、現地の生活を体験することでグローバルな考え方を身につけることができます。
  2. ボランティア:国内や海外で、社会貢献や国際協力に関する活動に参加します。例えば、環境保全や教育支援、災害支援などがあります。
  3. インターンシップ:企業や団体で、職場体験や職業訓練を受けます。現場で働きながら、職場のルールやマナー、ビジネススキルなどを学ぶことができます。
  4. 旅行:国内や海外を旅しながら、文化や歴史、自然などに触れ、自己成長や洞察力などを深めることができます。また、留学と同様、色々な文化を体験することで、グローバルな考え方を身につけることができます。
  5. スキルアップ:自己啓発やスキルアップを目的に、語学学習や資格取得、ワークショップやサマーキャンプなどに参加します。

まとめ

いかがだったでしょうか。

自分自身の目標や目的を明確にし、自己成長につながる過ごし方を選ぶことが大切ですが、Gap Yearは、一生に一度の貴重な経験となります。

日本での「大学浪人」とはイメージもその評価も大きく違いますよね。欧米では、高校卒業後1年間、学業以外のことを経験することがとても肯定的に捉えられていますし、その後の大学受験や就職活動でも高く評価されることが多いのです。特にグローバルな社会でのキャリアを考えるのであれば、語学力を身につけたり、異文化を経験していることが大きなメリットとなります。

私は個人的には、Gap Yearに大賛成です!高校時代に「自分のやりたいことを見つけて進学先を決める」ということが難しい人も多いのではないかと思うので、1年間「自分探しの旅」という意味でのGap Yearのような考え方が、早く日本でも一般的になってほしいと思っています。勤勉な日本人だからこそ「大学浪人」となったら、「自分が行きたい大学」に入学するためにひたすら塾や予備校で勉強して、少しでもテストの点数をあげようとする。でも、個人的な成長やキャリア形成みたいなところには全く重きが置かれていないところが残念でなりません。

欧米を中心に一般的なGap Yearは「豊かな人間になる」という意味で、とても重要だということを知ってほしいですし、グローバル化が叫ばれている昨今、日本の大学受験のあり方自体も少し変えていく時期に来ているのかもしれませんね。

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